Geraniumシリーズ年表

年表

EP.1 I Wish

内容
20XX年 地球に隕石落下。落下途中の衝撃?により3つに分かれて落ちる。
 そのうちの1つはキャンプしていた子ども(後藤幸子)に直撃。
 共に行動していた鹿野優馬も怪我を負う。
 後藤幸子の肉体は損傷が激しく、隕石もとい地球外生命体はその肉体を修復のために一体化した。意識もその生命体のものとなっている。
前項から
8年後
 中学生になった鹿野優馬と後藤幸子は、大企業の代表となっていた田中雪路と接触し、地球外生命体の正体について知る。
 その後、あの日優馬たちと同様にキャンプしていた子どもたちに特殊な力が目覚めていることが発覚。
 彼らを島に集めてその力について調査する計画を立案。
 田中は優馬と協力し、準備を進める。
前項から
1年半後
 計画の始動から数か月前となったこの時期に後藤幸子(本人)が目を覚ます。
 幸子に事故の後から今日までの記憶はなく、ずっと眠っていたような感覚だった様子。そのため、精神年齢はもちろん知識もかなり遅れた状態となっていた。
 田中の企業提携の病院で経過観察することになる。
 幸子となり替わっていた生命体がどうなったかは不明。
I Wish本編開始 高校生計12名をとある島に集めて、子どもたちの能力を観察する生活が始まる。
 ここから1年は平和な日々が続き、青春を謳歌する。
前項から
数か月後
 本計画の参加者である一年京子の弟である一年京介が不良に絡まれていたところ、通りがかった人物に助けられる。京介は彼の話を聞いて、地球外生命体だと推測した。
 京介は優馬たちと彼を引き合わせた。
 そこで彼が分かれた隕石の最後の1つであった。田中は彼に七海と名付けた。
前項から
数か月後
 方向性の違いから田中と七海が喧嘩を起こすようになり、七海は島から出ていく。
 それから1か月としないうちに島の外で騒動が起き始める。元凶は七海。
前項から
2年間
 島の子どもたち&田中対七海の戦いが始まる。
 人類の被害を厭わない七海に苦戦を強いられる一同。
 そのうちに藍野ひまり、乙女座大地、叶恋花が犠牲となり、七海に取り込まれる。
 取り込まれると七海はそのものたちの目覚めた力を使用することが出来た。
 時間が経過するほどに劣勢になり、優馬の未来予知の力でどの選択をしても今の時代は敗北しかないということが判明する。優馬たちは未来へかけることにした。
 見えた未来からもう一つの計画も進めることに。 
最終決戦前 田中をコールドスリープさせ未来に託すことにした。管理は電子化した佳奈。
 もう一つひそかに進めていた防衛シェルター型都市が完成する。これは七海との決戦にて世界が崩壊する可能性をはらんでいたためである。そうなると、世界全体を守ることは叶わないため、一部の頼れる人たちを集めて託すことにした。その都市には一年京介も匿われていた。
最終決戦 その場所は明かされていないが人の少ない場所だったと記されている。
 戦いは苛烈を極め、その戦いに参加した彼らのほとんどは命を落としたとされている。
 また、その戦いで初めて清白桜の能力が開花。その能力は時空を飛び越える力であった。
 時空の穴を開けた瞬間、世界に衝撃波が発生。少年少女の
能力を目覚めさせた粒子が世界中に舞い、世界中の人々は肉体の暴走を起こすこととなったが彼らは知らない。
 桜が取り込まれる中、優馬は七海を道ずれに時空の穴に飛び込む。
 その後、優馬は行方不明、七海は少し先の未来に不時着した。
 彼らは七海に完全敗北を喫した。
後日談 彼らのうちの何人かは残された都市に戻り、何人かは戻らなかったという。
 はっきりとしているのは後藤幸子と一年京介のみ。
 後藤幸子は都市には戻らず生活をしていたようで、京介は都市と外を行き来して生活をするようになったそうである。
 都市で起こった変化に七海が関わっていたことが発覚するのは数十年も先のことであった。

EP.2 楽園の籠

内容
前作から約30年間 前作の決戦により起きた衝撃波により、建物は崩れ、人は化け物へと姿をかえた。
 シェルター型都市は『都(シティ)』と呼ばれ、都の外では化け物の姿をした生き物がはびこるようになった。
 化け物の正体は形を変えた人間で、そのうちの何人かは人間の姿へと戻ることが叶った。
 彼らには優馬たちのように異能力に目覚めていたが一般的ではなかった。
 
 都市を経ていくほどに外に住む人間は、人間扱いされなくなっていった。
 この頃に後藤幸子は子を産む。名はリア。父親は不明。(本編から19年前)
 外から連れられた子どもに酷い仕打ちをする事例もあったようだ。

 時が経つにつれ、都市だけでは循環しきれず物資が不足するようになる。
 そんな中、一年京介が始めた瓦礫から再利用可能なものを都に流していた行為が外の人間に広まり、シティはそれを対価に外の人間に必要なものを分けるようになり始める。
 しかし、それでも外の人間の扱いはよくなく、何ももらえずに帰されるケースもあった。

 正確な年は不明だが、リアが5~8歳ぐらいの頃、市長の息子により裸も同然の状態で連れまわされていたところ一年京介が奪い取り、保護。
 ちょっとした事件になったが、京介は市長にも顔が利くため何とか場は収まった。
 市長の息子には目の敵にされるようになったが。

 この事件をきっかけに市長のもう1人の息子が京介と共に行動するようになる。
 その息子、和義はシティの思想に染まっておらず、見聞を広めたがっていた。
 
 この時期に天谷響乃誕生。この少女がこの時代(EP.2)を揺るがすキーパーソンとなる。(本編から8年前)

 それからしばらくして、亜人のように人に似た、むしろ化け物に似た人の姿が見られるようになった。彼らは化け物となった人間がなんとか人に近い形に留めることに成功した者たちらしい。

 一年京介が30歳ぐらいの頃、都の外で幅を利かせていた集団【ハートフルハートレス】と衝突。
 1人で壊滅させたという話は都の外では有名。
 勝利した京介はハートフルハートレスを配下に置き、そのうちの一人の少年、千秋を自分の行動を共にさせる。
本編開始 都から抜け出してきた少女天谷響乃、この当時8歳。彼女が一年京介のもとにやってきたのが物語の始まりである。一年京介は34歳。
 響乃との出会いを境に都の外は活気づいていくようになる。

 またこの時期にノーガストと名乗る中二病男が出現。一年京介をボスと仰ぎ、たびたび姿を現すようになる。
本編開始から数年後 事件が発生。それは都の連中の仕打ちに耐えかねた外の人間たちは都に侵攻を始めた。都はパニック。そこで一年京介は七海と再会。リアの境遇(後藤幸子の顛末)もシティの様々な事情もこの対立構造も七海が裏で仕組んでいたものと明かされる。
 京介は七海に負け、撤退を余儀なくされる。
 (初代)ノーガストは暴徒と化した者たちを自らの演説で引きあがらせた。その時に彼は自分たちのことを「魔族」であり、シティの人々より「進化した存在」として、高潔であることを求めた。
 そして一年京介、ノーガスト、そしてハートフルハートレスの親玉椿阪竜馬は、彼らを引き連れて崩壊したシティから姿を消した。
本編開始から6年後 姿を消した一年京介の行方を知るため、そして、世界の真相を知るために天谷響乃14歳は立ち上がる。崩壊した楽園の籠 第2部の開始である。
 この時から魔族と称された人々の寿命が狂い、すごく伸びていた。

 紆余曲折。響乃は様々なことを経験、学びながら京介を捜す。
 その後に京介と七海のことについて知る。
 末に京介と再会する。1度は拒絶されるが、食らいつき共にいる選択をする。
後日談 京介と響乃は人気のない教会跡地にて孤児院を営み始めた。
 世界の荒廃は進み、人と魔族の隔たりは広がり続けていた。
 
 それから京介はリア、和義、千秋とは再会することはなかったという。

EP.3 勇者ノーガストの話

内容
前作から数百年
2XXX年
 数百年と時が経ち、京介は老人となっていた。
 ある日、孤児の兄妹を発見する。兄は盗みを働いて追われているさなかだった。京介は2人を孤児院へ連れていくことにした。
 京介はきまぐれにその少年にノーガストと名付けた。 

 それが勇者ノーガストの物語の始まりであった。
前項から数週間後 しばらくしてノーガストとその妹レアリアは孤児院に馴染んでいた。
 そんな折、魔王を妥当とする勇者の募集が始まる。
 魔王に支配されたわけではなく、人間たちは恐怖支配され、排除しようと考えていたのであった。

 勇者の選考会にノーガストは参加。見事合格を果たし、勇者ノーガストとして世界に名をはせることとなる。
 少しして、ノーガストは京介の引率のもと旅に出ることになる。その際、レアリアも着いていくことになった。
少年期 旅が始まり早々に魔王は代替わりをした。彼の名はアドロック。
 そのアドロックとすぐ出会った。
 いざこざありつつもノーガストはアドロックとその弟ディガルも旅に同行することになる。

 京介は勇者と魔王の若い2人が手を取り合い、人間と魔族の懸け橋になればいいなと考えていた節もあったが、ノーガストの性格から問題を次々起こすのでいつの間にか諦めた。
 ノーガストとレアリアにリアーーひいては後藤幸子の血が混じっていることに気づいたのは、ノーガストたちの命を狙う不審な連中が現れてからであった。

 それからノーガストたちは世界のあちこちで問題を起こしては、仲間を作り、さらに世界を見て回った。
 途中、アドロックは旅の一行から離れることとなり、魔王として城へと戻った。
青年期 青年になってもノーガストは旅を続けていた。元の孤児院にたまに顔を出す程度であまり長居はしなかった。
 またあちこち世界を回って、不審な連中に命を狙われても返り討ちにした。
 その頃には京介は不審な連中の黒幕が七海であるということを理解していた。

 しかし、七海は姿を現さず、刺客を送ってくるのみだった。
 ここで発覚することはなかったが、ノーガストの戦闘能力は七海を凌駕していた。
 ノーガストの実力はそれほどまでに敵なしだった。

 人間側にせかされるようにして、ノーガストはアドロックの城へと向かった。
 到着すると、アドロックには2人の子どもがいて、戦いを拒んだ。
 ノーガストははらいせに城を壊すだけで事なきを得た。

 京介は元の孤児院へと戻り、レアリアとディガルは結婚。
 ノーガストは行方をくらませた。
後日談 それから数か月後、アドロックは人間と魔族の親睦を深めるためのパーティを開いた。
 しかし、そこには七海の仕向けた(人間の)刺客が紛れ込んでいた。
 狙われたのはアドロックではなく、息子のアドラであった。
 間一髪アドラが殺されそうになったところをアドロックがかばい、アドロックは死亡した。

 自分を守って死んだ父の姿を見て、アドラは精神的に耐えることが出来ず人格を3つに分裂させた。元の人格と怒りの感情が強い人格、悲しみの強い人格。
 アドラは生み出した人格をそのまま魔力として外に吐き出した。
 それが【Geranium】主人公ノガと仮面の男である。この時はどちらも魔力として黒い塊であった。だが、のちにノガとなる方の塊は父親であるアドロックを包み込み同化した。

 刺客はというと無事逃亡し、行方知れずとなった。魔王を殺されたという恨みにより、魔族の怒りは沸騰し、人間への当たりが強くなる。修復されかかっていた魔族と人間の関係はまた引き裂かれた。
 
 それから吐き出された魔力のみの方をアドラとラルラが、アドロックを飲み込んだ方をアドラの姉ヒバラとレアリアが観察することになった。

 ノーガストはというと、パーティに招待されていたという話だったが、姿を現さず未だ行方知れずのまま。

EP.4 Geraniumの前日譚(ノガとターニストの話)

内容
前作から
数十年~数百年
 のちにノガと呼ばれる魔力の塊はアルファと名付けられた。
 アルファを預かってしばらくしてレアリアは、娘レアナを産む。 
 時を同じくしてようやくアルファは人の形となった。
 そこでヒバラとレアリアは、アルファに痛みが生じていたこと、父親の死んだ記憶はアルファが持っていること、アルファにはアドラの悲しみの感情がのっていることを知った。
 レアリアは、思い付きでレアナの世話係を命じる。
 しかし、レアナはその魔力の身体ゆえかアルファが怖くて泣いてしまう。
 その様子を見たレアリアは、アルファにツインテールのように髪を結ぶことを提案し、身体も小さい状態でいさせた。それが功を奏したのかレアナは笑うようになった。
数か月後 平穏な町にとあるチンピラ集団の名が広まる。名は「ハートフルハートレス」昔存在した組織の名を拝借したらしい。
 アルファはレアリアとヒバラと共に懲らしめることにした。
 だが、途中でヒバラはそのお頭に敗北。相当の実力者であることが発覚。
 アルファとレアリアはアジトに乗り込み、こてんぱんにやっつけた。その時に出会ったのがハートフルハートレス頭領イダとのちに国に使えるゼッタであった。
 ハートフルハートレスを壊滅させたアルファはイダをディガル・レアリア家のメイドとして飼うことにした。
 イダもアルファの前では逆らえなかった。逆らわせてくれなかった。
それから数年後 それから数年が経ち、レアナは少しだけ大きくなった。
 この日、運命を分ける事件が起こる。
 実験を終えたアルファは迎えに来たレアナとともに家に帰る。するとそこで見た光景は、

 七海がレアリアを殺す瞬間だった。

 ディガルはというと町のはずれの方で仕事していたため気づくのが間に合わなかった。イダはメイドの仕事をさぼり町で油を売っていた。
 その瞬間、アルファは暴走し、七海と対峙。しかし、その凄まじい力に劣勢になるも逃げることに成功。残されたのは暴走し町を破壊するノガのみ。
 そこに訪れたのは、数年遅れで妹の出産祝いにやってきたノーガストだった。
 やってきて早々にアルファと対峙をするもその実力は拮抗していた。経験値の差でノーガストにより抑えられる。

 ことが収まった直後に現れた仮面の男。彼はアドラたちで観察されていたもう一人の人格だった。
 この時点で魔族たちには七海の息がかかっていた。

 その後、ノーガストはアルファに「ノガ」という名前を授けた。自身はターニストという名に改名。
 2人は七海に狙われると周囲の人々が危ないと考え、逃げるように世界を移動することに決めた。
 旅立つ前にノガはレアナの記憶を封印した。
逃亡の100年 ノガとターニストは七海から逃れるため世界を旅した。
 七海は彼らに勝てないと見るや関わった人たちを標的とすることにした。ノガとターニストは何かある度に巻き込まれた人たちを助けていった。
 それを繰り返していくうちにノガの心は憔悴し、死にたいとまで考えさせられてしまう。
 ターニストは死ぬにせよ死なないにせよ、最後にレアナに会いに行こうと提案した。
次作の前日談
30XX年
 突如としてディガルが家から姿を消した。実はヒバラに連れられて出かけたのだが、レアナは知る由もない。
 そのため、なかなか帰らない父を心配したレアナは捜しに旅に出ることにした。イダと共に。

 道中で仮面の男(七海が差し向けた)と対峙し、イダはレアナを逃がした。その際にイダは魔力の暴走を起こし、命の危機に瀕する。
 それが原因でいつまた暴走するかもわからないため、イダはレアナのもとに戻ることを断念した。
 レアナは逃げた先でイダの知り合いに保護してもらった。
 Geranium本編が始まるのはそれから数週間後であった。

EP.5 Geranium

内容
30XX年 本編の開始。ノガとターニストとレアナは導かれるように再会する。

EP.6 Bougainvillaea

内容
前作から2年後 ノガと別れてから2年。運命が再び動き出す。

EP.7 Angraecum(予定)

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