本作品には、性暴力、予期せぬ妊娠、およびそれらに関連するショッキングな描写が含まれます。これらは物語のテーマを描くための設定であり、法律・法令に反する行為を容認・推奨する意図は一切ございません。
閲覧により気分が悪くなられた場合は、すぐに閲覧を中止してください。万が一、体調を崩された場合でも制作者は一切の責任を負いかねますので、ご自身の判断のもと読み進めていただけますようお願い申し上げます。
概要
希望のクレードルの再構築作。
ふたりの少女が「自らの願いを叶えるために不可思議なゲームに参加する物語」
ちょっぴり百合要素(ただし片想い&主人公に彼氏あり)
否定したい過去を持つ少女たちが危険を顧みず、あるかもわからない希望に縋る。
世界観
仮想の迷宮世界を舞台に行われるゲーム。
参加者は少女限定。彼女たちは迷宮のゴールを目指す。ただそれだけ。
迷宮には少女たちを襲う化物が徘徊している。逃げきれず追い返しも出来なかった時、現実世界で過去がさらにねじ曲がり、その身に子を宿すことになる。
しかし、このゲームはいつでもギブアップが可能で、再度挑戦することも出来る。
ゴールには神殿があり、神殿には神具が祀られている。
神具の力で過去を改変することが出来る。
その迷宮は彼女たちが始まるための場所、そして彼女たちを夢へと誘う揺り籠。
「希望の揺り籠」
参加資格がある者だけが手帳売り場で見つけることが出来る不思議な手帳。
それがゲームの参加チケットになる。
その手帳を購入すれば、自然とゲーム会場へと導かれてしまう。
その参加資格とは彼女らには「消し去ってしまいたい性体験(被害)」があること。
過去を消し去ってしまいたい少女たちがここに集う。
もちろん参加しない選択肢もあるが、彼女たちは過去に苦しみ、過去を消してしまいたい。
負ければさらにねじ曲がってしまうリスクを考えもせず。
キャラクター

主人公:蓮井果穂(はすい かほ)

14歳。
低身長巨乳。体型の出ない服を着るためシルエットがボーイッシュっぽく見えるときもある。
明るく元気に振舞っているため、実年齢よりも幼く見える。無垢とさえ感じられ、同級生と比べるとから見ると少し浮いて見える。
その内面は落ち着いていて、周りを冷静な目で見ている。意図的に「子どもらしく」振舞っている。
妊娠騒ぎでクラスから浮いて女子からは避けられている。
だが、事件があっても時間があれば隣にいてくれる幼馴染男子がいる。
詳細は語られないが、冒頭から電話シーンだけは挟まっており、本編期間中にカップルになる。
過去の出来事
彼女は数年前、周りの同年代を下に見て大人ぶっていた。
夏休みのある日、ひとりの高校生と出会う。
彼女は高校生が大人に見え、付き合えば大人になれると信じていた。
男性は都合よく抱ける少女を探していただけだった。
恋心を利用し、都合の良いことばかりを囁いて、最後には彼女を抱いて、
それを愛の証明とばかりに何度か抱いたのち妊娠が発覚。
高校生は親にバレ、自首することになって、逮捕される。
しかし、果穂は産むことを決断、しかしその子はこの世に生を受けることは叶わなかった。
それから彼女は大人ぶるのをやめた。子どものようにいることを選んだ。
その時持っていた母子手帳は「呪(まじな)いの手帳」としてカバーで隠して持ち歩くようになる
姑獲鳥 蒼(ウブメ アオ)

14歳。果穂とクラスメイト。女にしか見えない男、いわゆる男の娘である。
女学園である紅白百合学園に置いて、唯一の男子生徒(当たり前)
男子であることは公然の秘密となっており、生徒たちはほぼ全員知っているが女生徒として扱いを受ける。
その本性は肉食系で学園の女子を自分の部屋に連れ込んでいる。とんだヤリチン野郎。
愛音とはいわゆるパパ活としてお金のやり取りをしつつ安藤姉妹と一夜を共にする関係である。
彼の正体はある宗教団体の(現代の)【神の子】として育てられた男で、団体の陰謀により入学させられた。
安藤音葉とは自身の境遇に重ねているところもある。
過去の出来事
宗教団体の「神子」として育てられたというのは前述のとおり。
神子としての役割を果たすために多数の女性と交わること。それが彼に押し付けられた人生だった。
もちろん、神子の子を孕んだとなればそれ相応の立場となれるため、女性側も彼を懐柔しようと囲い込もうとする。
その中で二人だけの空間ということもあり、過剰に猫をかぶる女性や他者を下げる女性など女性の醜い面を見続けていたため、女性に対する認識は荒んだものとなった。
彼にとって、性行為とはそういうことであり快楽とは別種の感情を抱いている。
彼の行動は女性への嫌悪から来る、報復行為に近い。
彼が求めるのは性の快楽ではなく、男に尻尾を振って人生を棒に振る女性の姿である。
それを蔑むことで、自身の心の平穏を保てていると思いこもうとしている。
安藤愛音(アンドウ メロ)

14歳
低身長巨乳。地味系にまとめて眼鏡をかけた女子。しかし、彼女の美形さは隠しきれない。
口を開けば少し棘がある少女。それは自分のか弱い心を守るため。しかし、根が腐っているわけではないので、人に見せる優しさもある。
人との関わりを閉ざしているため、当然友人と呼べる子はいないし、周りからも避けられている。
顔立ちは整っており、実は子役モデルの経験もある。
たまたま居合わせたことで果穂に付きまとわれ、迷宮世界の指南をすることになる。何度も会ううちに彼女に惹かれていき信頼関係を築く。
男の娘とはパパ活をする関係であり、父親や知らぬおじさんとやるよりも同級生の方が信頼できると考えて音葉と共に行為に至っている。
過去の出来事
彼女は子役として活躍しており、クラスメイトにも知られている子だった。
友人が出来たものの彼女と一緒にいるその子は嫉妬の対象となり、いじめを受ける。
同級生女子の策略で、男子に性暴力を受ける事件が発生する。彼女はそのことをことが終わったあとに知る。その後友人は引っ越し、彼女はその行方を知ることは出来なかった。
しばらくして母は再婚を考えている男性と彼女を引き合わせる。そこで友人と再会。二人はそれを喜んだ。再婚を決め、彼女は友人と姉妹となり、昔のように仲良く過ごし始めた。
母が不在の日、彼女は驚くべき光景を目撃した。義妹(友人)は義父と嬉しそうに交わっていた。親子のスキンシップのように。
義父はこれが普通だと思わないと不安定になるんだと言い含め、彼女は共にその行為を受け入れることで義妹の心を守ることにした。
しかし、義父は結局母にその行いがバレ逮捕される。彼女は今でも義妹を支え続けている。
竜胆のの(リンドウ ノノ)

果穂たちの先輩にあたる少女。年齢的にも迷宮攻略的にも。
優しく母性に溢れる子で、周りに優しさを振舞っている。
果穂はおろか、一緒にいる時間が長くなると愛音の方も懐柔されていく。
彼氏もいて関係は良好。しかし、自分の過去は告げることは出来ないことに思い悩んでいる。
迷宮の攻略で過去を消し去って、彼氏への後ろ暗い気持ちを無くすのが目的。
果穂たちと出会ってからは果穂たちとともに行動してくれることが多いが、基本単独行動をとっており、それは願いを叶えられるのはゴールにたどり着いたひとりだと思っているから。
しかし参加条件が条件だけに参加者の多くは心に傷を負った子が多く、見捨てられないというのもあって色んな子の世話を焼いている面もある。
だって後味悪いじゃない?自分が助けられた子を見捨てた結果、最悪の結末を迎えるなんて。
過去の出来事
竜胆ののの優しさと母性は、幼い頃から負わされた「弟妹の世話」という重い責任の中で育まれた。本来、自身が享受すべきであった庇護や甘えを抑え、家族に尽くす日々は、彼女の心を静かに消耗させていった。
その重圧に耐えかねていた頃、彼女は一人の年上の男性に心の拠り所を求めた。その男性は彼女の苦労を理解し、優しく寄り添ってくれるように見えたが、それは彼女の純粋な信頼を利用した、一方的な搾取に過ぎず、恋愛とはかけ離れた冷酷な行為であった。やがてその事実は発覚し、男性は社会的に罰せられることとなった。
その後、竜胆ののは本当の意味で心から惹かれ、愛し合える現在の彼氏と出会い、良好な関係を築く。しかし、過去の傷が癒えかけた矢先、加害者である年上の男性が、愛する彼氏の親族であるという決定的な事実を知ってしまう。
愛する彼氏に、自分の過去の被害、そして彼氏の親族が加害者であったという決定的な秘密を告げることはできない。彼女の優しさ、そして彼氏を傷つけたくないという愛情は、その秘密を永遠に封印することを強いた。
竜胆ののが本当に消し去りたいのは、「過去の被害」そのものよりも、「弟妹の世話という重圧がなければ、あの男性に会うこともなかった」という後悔であり、愛する彼氏に対して後ろ暗い秘密を持たなくて済む、純粋な関係だけが残る世界だった。
姫宮陽菜(ヒメミヤ ヒナ)

愛音命名三バカのひとり。
勝ち気な少女で、元子役の愛音に敵対心を燃やしている。
愛音に突っかかっては軽くあしらわれるまでがワンセット。
頭が悪くないのだが、興奮すると周りが見えなくなるタイプ。
今は女優として様々なドラマや映画に出演し、経験を積んでいる芸能人。
有名なため迷宮内でも注目の的になることが多いが、そういった子たちとはつるまない。
また、三バカの名の通り彼女含む3人は男性嫌悪が強い子たち。
男性を見るのも嫌というほどで、それは過去の出来事に起因している。
それが原因で撮影などにも影響が出ており、役者を続けていくか別の道を探すか事務所とやり取りをしている。彼女は女優になりたい。
だから過去を消し去って、撮影に支障が出ないようにして、夢の大女優になる。それが目的。
男性嫌悪の反面、王子様信仰が強い。
自分を救ってくれる王子様が来てくれるという想いがあり、それ以外の男はクズ同然の価値観が形成されている。そんな人物は現れやしないのに。
いつもいる子(三バカのひとり)は王子様系女子で共にいるのもそう言った理由が多少なりともある。
過去の出来事
女優の母と二人で暮らしていた少女は、母の再婚を知る。彼は専業主夫で、母よりも一緒にいる時間が多い人物となる。その時間の長さと表面上の優しさゆえに無害そうな男であったから心を開きかけていた。
ある朝、男は「おはようのキス」をねだった。少女は拒んだが、母の「まだ子どもだもんね」という一言に反発し、キスを許容してしまう。
しかし、それは地獄の始まりだった。力でねじ伏せられ、口内に舌を入れられるという、悍ましい感触。男の瞳には、飢えた獣の情欲が浮かんでいた。
母の留守中にエスカレートし、男の暴力によって少女は恐怖で声を出すことすらできなくなった。
予定外の帰宅をした母が惨状を目撃し、男は逮捕、両親は離婚。しかし、母は精神を病みつつも彼女のために働き、不注意から交通事故に遭う。
少女に残されたのは、男への生理的嫌悪。そして入院した彼女の母。
しかし、だからこそ彼女はその裏で「本物の王子様」が迎えに来てくれると信じ、王子様がこの地獄から救い出してくれると願っている。
神宮寺茉白(ジングウジ マシロ)

愛音命名三バカのひとり。
いわゆる王子様系女子で女子人気の高い子。
いつも陽菜の隣にいて彼女を守るように寄り添っている。周りのことを少し下に見るようなしぐさがたまに漏れる。
彼女の父親は芸能界に強いコネクションを持つスポンサー。その関係で陽菜と知り合う。
父の悪行を目撃しており、自然と少女たちのケアをしているうちに少女たちは「王子様」を求めていることに気づき、そういう振る舞いをしていくようになった。
それと同時に父の行いに加担しているという罪悪感も存在しており、彼女たちを救いたいという気持ちとその環境に甘んじているという矛盾を孕んでいる。
王子様として振舞う過程で服装なども男装することが多い。そして自分に身を預ける少女たちが「少女らしく」あることに嫉妬のような感情も沸いている。
彼女もまた、王子様ではなくお姫様になりたかった。
過去の出来事
彼女は父の悪行を知っていた。
彼女の家に大人がやってきて、子役を連れてくるなら金を出すと言うと、子役の少女を連れてきては自分の部屋に連れ込んでいたということを。
彼女は昔から知っていた。
そこで何が行われているかを知るのは、もう少し経ってから。
その子役の少女たちをケアするのが彼女の役目だった。暗い影を落とす彼女たちに優しくしているうちに「王子様」のような振る舞いを求められ、そういった仕草をするようになった。
父はそれをほめたたえた。自分の行いのサポートになるからだ。
でも彼女は男になりたかったわけじゃないし、ましてや王子様にもなりたかったわけじゃない。むしろお姫様に憧れる少女だった。
そんな折、ある晩餐会で父の重要な取引先でもある男性が彼女に手を伸ばした。
あれよあれよという間に彼女ははじめてを経験する。それが少女として扱われることで「救い」になっていた。
しかし程なくして悪行は世間に暴かれた。
父も取引先の男性も逮捕され、いなくなった。
彼女を「王子様」として救いを求める少女も「少女」として扱ってくれる男性もいなくなった。
そんな時に陽菜と出会い、陽菜は彼女を求めた。「王子様」を求める彼女がいたら、また「少女」として扱う男性に出会えるかもしれない。
東風穂乃花(コチ ホノカ)

愛音命名三バカのひとり。
愛され聖女系の少女。メインキャラ唯一の学年一つ下
その明るさと優しさゆえに周りから愛されキャラとして親しまれている。
それは逆を言えば害になる人物ではないという裏返しでもある。
茉白が王子様であるのに対し、共にいることでお姫様という印象を持たれることも多い。
姉に良いように騙された過去があるものの、人を信じることをやめられない善性(弱さ)を持っている。
過去の出来事
彼女には姉がいた。
その姉には彼氏がいて、彼女の先を行く人物であった。
ある時、姉は彼氏から性行為を求められるのを嫌がり、それでも彼氏にはしつこく求められ続け、どうしようかと思案した。
彼女の姉が導き出した答えは、「妹を相手として差し出すこと」だった。
彼女の姉は妹を差し出すも、彼氏は最初は戸惑いを見せつつも、彼女の抵抗の弱さから徐々にエスカレートさせていった。
彼女の姉はまさしく妹に手伝いを押し付けるような感覚で助けることはしなかった。
そうして彼女は初体験を迎えた。
それはすぐさま両親の知るところとなり、姉・彼氏共に少年院送りとなった。
神の子
廃村で産まれた「人知を超えた力」を持つ謎の男。原初の「神の子」と言える存在。
ゲームの主催者であり、少女たちを迷宮に誘う。
普段はふたりの姿になっており、噂話をするようにキャラの過去を語りだす役目。(ウテナのかしらかしら?のあれみたいなイメージ)
舞台地域の周辺でしか流れないローカルラジオでふたりが話す。
ルール説明も彼の役目。
もとはひとりの人物で故人。迷宮挑戦する少女を母体としてもう一度神の子を作り、自分を消すことが目的。
ひとりはカフェのマスター、ひとりは迷宮の案内人の姿で少女たちの前に現れる。
朔(サク)【神の子A】

現代に存在する原初の【神の子】がふたりに分かたれたうちのひとり。
前髪で顔を隠し、表情に出さない謎めいた青年の姿でカフェを営みながら少女たちを迷宮に誘う。
寡黙でありつつもその内向的な見た目、最低限しか客と関わらない姿勢から少女達からは「害」となる存在【=男】とは思われていない。
手帳という迷宮の参加チケットを持つ少女を見極め、所持者ならばカフェの奥の迷宮に案内をする。
無関心というわけでは一切なく、少女たちを見極めるために観察し続けているのと同時に少女たちを地獄に突き落としている自身の立場に悩んでいる。
他の少女とは違う果穂が手帳を手にしたことは彼には想定外のことで、興味を惹かれていた。
ある日、果穂の「目を見せて欲しい」と要求され、一度は拒絶するも押しの強さに負けて髪をかき分けられ、果穂たちの前で目を晒した
晦(ツゴモリ)【神の子B】

現代に存在する原初の【神の子】がふたりに分かたれたうちのひとり。
迷宮を案内する謎の男。道化のように楽しそうに感情豊かに振舞う。
少女に迷宮のルールを教えるものの、細かいところまでは伝えることはせず、その楽しそうに笑う様は少女たちの不幸を笑うようである。
迷宮のルールを説明した後は基本的に少女達とは関わりを持たず、彼女たちをあざ笑うかのようにゲームオーバー後に現れる。
朔とは対照的に【終わりを告げる者】としての役割が大きい。
彼は少女たちに関心があるように積極的に少女たちのことを聞いてくるが、興味がない。
むしろ、自分が不幸中の幸いにも経験だけで済んでいるものをリスクを取ってまで欲かく姿を蔑んでいる節すらある。
その冷徹さがあるから【神の子】の目的を果たすために少女たちを利用できるのだ。
その他のキャラ
安藤音葉(アンドウ オトハ)
愛音の義妹。
無自覚に男が寄ってくるような甘え上手でか弱さがある少女であり、それは女子からの嫉妬の的にもなる性格であった。
猫なで声のような声を出すので男子は勘違いしやすい。
その影響もあって、女子たちの策略で前述(愛音過去の出来事参照)の事件が発生する。
具体的には音葉自身にはその気がないのに、そういう気を持たせているようなことを吹聴し、男子に襲わせるように促したという話。男子は女子たちからアドバイスという形でそそのかされて、行為に及んだ。
結果としては問題が発覚し関係した生徒みな少年院送り。
残された彼女は精神的に不安定な日々が続き、自らに起きたことを正常と思うために男を誘っているところを父に見つかり、それは未遂に終わる。
その代わり父は自分がその相手になることで娘を安定させようとする。
安定してきて普段の生活もこなせるようになった頃、再婚。
愛音と再会。そして父との関係が愛音に見つかる。
それでも少女は状況を正常に判断できる精神状態ではなく、愛音もまた彼女を支えるようにして行動を共にした。
当然、ひとりで出かけると彼女は危険なので出かける時はいつも愛音と一緒。
果穂の彼氏
声だけの出演。果穂が引っ越す前に一緒にいることが多かった幼馴染。
頼りなくて、弱くて、誠実と言えるほど真っすぐでもなくて。
当時の果穂が下に見ていたが、それでも果穂の様子をずっと見ていたのは彼。
果穂と年上の男の関係については問いただすこともせず、一時期は挨拶を一方的にするだけの関係だった。
だけど、果穂がつらいときにも共にいて味方になってくれたのも彼だった。
事件の発覚で、日ごろの態度からもいじめが起きていたがそれから守ってくれたのは彼だった。
果穂が大人ぶるのはやめて、子どもらしく等身大であろうと思えたのは彼のおかげ。
果穂にとって彼が何思っているのかわからなくてつらくあたることもあったが、彼にとって果穂は好きな人だった。
果穂は別れる前、一冊の漫画本を彼の本棚から奪い去っていく。
「続きが気になるでしょ、向こうまで取り返しに来なよ」
引っ越した後も果穂とはよく電話で連絡を取りあう仲になり、本編終盤では実際に会いに来て果穂に告白をする。正式に彼氏となった。(ここは説明のみで直接描写はなし)
果穂の友人
引っ越してから仲良くなった女の子。
特に変哲もない子で果穂の子どもっぽさは面白がっている。
陰湿な行為は嫌がるタイプで、そういう女子グループからは距離を置いている。
物語イメージ
尺感で言うと、アニメ1クール12話の物語。
ふたりの心情をメインに据え、要所要所の出来事を描写していくイメージ。
単話完結メインに話が構成されて、スポットで少女達を描いていく。
彼女たちの過去については匂わせ程度で直接描写はされない。
おおよそこういうことがあったんだろうなと察せるかな?ぐらいの形。
しっかりとはっきりと描写するものというよりは、情緒的で詩的な表現を重視した理解よりも感情に訴える脚本と演出。
物語の結末はバッドエンドであってはならない。
それは彼女たちの過去というバッドエンドから始まっているからだ。
それに対して否定的であらねばならない。
神の子の目的、このゲームの目的は「過去の否定」「自分の否定」
そこに現れる「過去を否定しない主人公・蓮井果穂」
過去を受け入れて今を生きようって話じゃない。
受け入れることなんてできやしない。
でも、私たちはただ過去の過ちに殺されて終わるわけでもない。
あらすじイメージ
果穂は迷宮に誘い込まれ愛音と出会う。
蒼とも出会い、何度も迷宮に挑戦する中、ののに助けられ迷宮を進めていく。
4人で助け合って迷宮を進めていき、迷宮のゴールが目前にすら見えたが、ののは白き獣に捕まって襲われてしまう。
果穂たちはゲームオーバーとなったののの姿を見てしまう。彼氏ではない子を孕み、彼氏にその存在を知られてしまい修羅場となった現場。果穂たちはそれを見ていることしか出来なかった。
ののと迷宮を攻略をしていたころに出会った愛音命名の三バカ【陽菜・茉白・穂乃花】。
彼女らのうち、陽菜は愛音に対抗心を燃やし、事あるごとに突っかかってくる。
それを繰り返していたが、陽菜はしくじってしまい白き獣に襲われることとなった。愛音も助けようと試みたが叶わず。愛音は引き返すこととなった。
翌日、陽菜のことはニュースで取りざたされていた。果穂たちはテレビでそのことを知り絶句。
悲惨な末路だけではなく、芸能人であったがために世界に知れ渡る悲劇。
それがきっかけで茉白は迷宮への挑戦意欲を失う。寄り添う穂乃花。
それでも愛音は諦めなかった。果穂はその愛音の様子を心配し共に行く。蒼もまた同じ。
愛音はさらに迷宮を進む中で献身的でいつも共にいてくれる果穂に惚れていく。
それは友愛か恋愛か。しかし、残酷にも果穂には彼氏が出来たことを後に知る。
蒼はそれをただ見つめるだけだった。
そして果穂たちは迷宮の奥地へと辿り着く。
迷宮のゴールの社には【エッグ】など存在はしなかった。
廃村の真実を知る。
迷宮のゴールにたどり着いた果穂たちはもうひとつの真実も知る。
孕んで産まれた子が新たな【神の子】であり、神の子がいなければ願いはかなえられない。
しかし、その社で交わりを行わなければならない。
そこにいるのは果穂と蒼と愛音。愛音は「したことがある」から受け入れようとしたが、蒼は愛音を選ばなかった。蒼にとって愛音は自分の復讐に利用していただけだったからだ。愛音もまた蒼を利用とした。それが気に入らなかったのかもしれない。
果穂は蒼の選択を受け入れる。本当に受け入れたのか、それはわからないまま物語は幕を閉じる。
エピローグで流れるのは、【過去が変わった後の世界】つまり【神の子】が神の子としてこの世に生を受けず少女たちに呪いがなくなった世界。この物語の発端となる少女が異形の化物に襲われることなかった世界。神の子は普通の子として産まれ育ち、寿命を迎えた。
過去を消し去ろうとした少女たちは健全に今を生きる。
そこには蒼もまた果穂とその彼氏と友人のように過ごしている姿が映し出される。
設定
紅白百合学園(べにしらゆり)
白百合の花言葉は「純潔、無垢」赤(ピンク)百合の花言葉は「虚栄心」
「純潔を散らし、紅く染まる状態」と「散らした花を虚栄心で取り繕っている」
という暗喩。
カフェ
迷宮の入り口にして、少女たちの休息所。
表向きは少女たちに人気のカフェ。落ち着きのある雰囲気が逆に少女たちにウケているという噂。
店の大きさは入れても10数人程度。
そして、店の奥は迷宮の入り口となっていて、資格者はカフェのマスター(神の子)に奥へ案内される。その奥に迷宮が広がっている。
ゲーム
迷宮のゴールにあるエッグを手に入れるのが目的のゲーム
神具を手に入れれば世界を書き換えられる。過去をなかったことに出来る。
少女たちは失ってほしい過去がある。
化物が徘徊し襲われれば現実で変えたい過去はさらに悲惨になる。
だが彼女たちには途中退場・再挑戦が許されている。
迷宮世界
現実にはない仮想の迷宮。ゲームのためだけに存在する。
世界は様々な様相を見せる。町が広がっているときもある。世界のどこかに神具が祀られている。
誰か、少女の体験が元になった世界が構築されていて、迷宮はその体験を追体験するようなものになっている。
エッグ
卵型のアイテム。このエッグには神が宿っている。
その神が産まれると世界を書き換えられると言われている
群がるようにして少女たちはその卵を追い求める。
神の子
その大昔、少女が名もなき異形の存在に襲われ、孕まされた出来事に起因している。
少女が生んだ子には人知を超えた力が宿っており、村人は神の子と崇めた。
村人たちはその出来事にあやかる形でひとつの儀式を生み出した。
神の代行者と少女とのまぐあいの儀式である。
その儀式は長く続けられることとなり、神の子にも少女にも心に影を落とした。
手帳
少女たちの前に突如として表れるゲームの参加チケットの役割を持つ手帳。
手帳の売り場で目撃されるが、参加資格のある少女たちにしか見えない代物。
もちろん店側が用意したものではないが誰もその違和感に気づけない。
目撃した少女たちは必ずその手帳を手にしてしまう。そうして迷宮世界に迷い込んで、ゲームへと参加することとなる。
ゲームに参加すると手帳の1ページ目には彼女らの消し去りたい過去が本人にしか認識できない形で刻まれている。
白き獣
迷宮に徘徊する化物。少女たちを見つけては襲い掛かってくる。
襲われてしまえばゲームオーバー。
変えたかった過去はより悲惨な形になり、現実で子を孕むことになる。
武器
白き獣を退ける少女たちには武器がある。
少女たちのショーツが形を変えて武器に変化する。
武器は人それぞれの形をしている。
武器を使うには一々脱がなければならない。
最初こそ恥じらうが、挑戦回数が多い子ほど慣れていく。
少女たちの過去
彼女たちの消したい過去はすべて彼女たちの性体験(被害)に起因している。
その多くが年上の男性によるものであり性被害である。
彼女たちは自身の被害という過去を消し去るためにこの迷宮ゲームに参加している。
加害者はすでに逮捕されているケースがほとんど。
しかし、白い獣に敗北した少女の過去は書き換わり、その肉体に子を宿してしまうというものに変わってしまう。その生命は必ず産み落とされることになる。
さらにはその少女はゲームに再度参加することは叶わない。過去は変えられない。
廃村の因習
その村では、巡礼の儀なる儀式があった。
村のすぐそばの迷路のようになっている森を抜けた先にある社を訪れ祈りをささげる儀式。
彼らは少女を神聖な存在として遣わし、その儀式に参加させていた。
しかし、少女が何者かに襲われ、孕まされる出来事があった。
性行為をした経験もなく、誰の子なのかも不明。
少女は異形の化物に襲われたと話し、村人は「異形の化物に孕まされた少女」とした。
産みたくないという気持ちとは裏腹に、少女の胎から子どもは産まれた。
その子どもは「人知を超えた力」を持っていて、母親や村長の願いを感じ取り叶えた。
そうして行くうちに村は発展し、いつしかその子は「神の子」として崇められた。
神が「自らの子種をヒトに分け与えた」と解釈した。
村長はその出来事にあやかろうと儀式を続けたが、異形の化物は現れず少女は孕むことはなかった。
だが、村長は凶行に走り、儀式のルールを変えた。
「神の子」に願い、村の認識そのものを書き換えて新たな儀式を作った。
少女たちが神を祀る社を目指す部分は変えず、その道中で村の男たちが顔を隠し徘徊する。村の男に捕まった少女は襲われ純潔を散らす。
社に辿り着いた少女は、神の代行者として村長が抱いて孕ませようとした。
「神の子」により村人の認識は書き換えられているので、男も女もそれが普通だと認識していた。
幾度も繰り返していくうちに、少女は子を宿した。
当然産まれた子どもは「人知を超えた力」は持たない。
誤算があった。村長もまた認識が書き換えられ本来の目的は失われていた。
産まれた子どもに「人知を超えた力」を持たないとなると、神の子に信仰がより集まっていく。
神の子は大人たちの願いを聞き、村をさらに発展させていく。
その中で幸運に恵まれたもの、不幸に見舞われたものもいた。
それでも儀式は続いていく。それが「普通」という認識があるから。
神の子が産まれなくても。
儀式の行いへの認識は徐々に変化していき、社での性行為そのものが「神への祈り」と解釈され、社に辿り着いた少女は子宝に恵まれ、幸運が訪れるという意味にすり替わって行った。
また、道中で出会った男に襲われいた少女達には救済措置として、自らの下着を差し出せば儀式を断念として、その場から返してもらえるということになった。
※しかし、実情としては男側が少女を襲いたい場合は「下着は差し出されなかった」として襲われていた。それは大人たちも理解していたが、防ぐ術はないため暗黙の了解となっていた。
それまでに「神への祈り」を捧げられる役割はとても重要な役割となっており、その役割を担った少女の家は立場も優遇されていた。
断念が出来る代わりにもう一度挑戦することも可能となっていて、家族からの圧力や自分の立場の憧れから少女たちは何度も挑戦する。
何年も経ち、「神の子」は成人の年齢となって世継ぎを考える時期となった。
神の子は立場で言えば村長以上の権力を持つ。
その人物の妻ともなれば立場は最上級。
その子どもが「神の子」と同じ力を持つのなら村は自分の手中に収めたもの。
女性たちは結託し、「神の子」を強姦した。
かわるがわるその精をその身に受けて、子を宿そうとした。
「神の子」の意思は介在しない。女性たちが自分たちの利益のままに襲う。
様々な条件を提示し、あるいは他の子の悪口を吹聴し、自分が選ばれるように手段を選ばなかった。
醜い女性の争いを見続けていくうちに「神の子」は女性への嫌悪感を示していくようになる。
神の子は村から女性が出ていくように願った。
結果的に女性たちは村から出て散り散りになっていく。
そのうちの何割か、その身に「神の子」の子を孕んでいたと知るのはさらに後の話。
女性全員ではないものの女性比率が格段に下がったことで村は徐々にその活気を失っていった。
残されたのは子どもを産める年齢ではない女性ばかり(上という意味でも下という意味でも)
そこに迷い込んだ少女が現れた。
村人はその迷い込んだ少女を囲い込もうとした。
孕ませて身重にしてしまえばここから出られなくなる。
ここで暮らしてもらえば村の再興に一筋の光が差す。
そんな浅はかな村人の考えで、少女は神の祀る社に招かれ、村人の食い物となった。
村人たちにとっては神に祈りを捧げるに等しいぐらいには「普通の行為」の認識だったが、外から来た少女にそんな常識などあるはずもない。
迷い込んだ先の村で襲われた事実だけが少女に現実を突き付けていた。
痛みと苦しみで喚きながら彼女は世界を呪った。
自分だけ不幸になるこの世界を呪った。
その姿や感情にあてられた神の子はまた世界を書き換えてしまった。
しかし今回は世界を書き換えるのではなく、自分の遺伝子を持った人物にかかる呪いだった。
それが本編に登場する少女たちの不幸な性体験。
それを引き起こしてしまう運命をその遺伝子に結びつけてしまった。
少女限定なのは、襲われた少女の想いに引き寄せられてのこと。
迷い込んだ少女は精神的に病んでしまい、亡くなる。
それから村は滅びを迎え、神の子もまたその地に眠った。
残されたのは怨念ともいえる遺伝子に刻まれた運命という名の呪いと
神の子の後悔のみである。
遺伝子がその土地に引かれてか、それとも神の子が願ったのか。
数十年と経った現代。
廃村となったその土地にまた人が集まり、集落を形成し町へと発展を遂げていった。
そこに集まるのは「神の子」の遺伝子を持つ少女達。
そして、少女たちがいざなわれる迷宮。
神の子は願った。
自分の存在を否定してくれる存在を。
自分では消すことの出来ない過去。
自らの過去を否定する少女たちに、自らの過去を消してもらいたかった。