『忘れ形見は語らない』完結

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忘れ形見は語らない
男主人公 現代 ミステリ

 今年の短編小説、いかがでしたか?
 いかがでしたか?じゃなくて。

 どこで話したか話していないかもう覚えていないんですが、小説活動を再開したのは「長期連載の漫画にかかりっきりで別作品を作れないのは嫌だ!」と「自分が別ジャンルも出来るのかを実績として作りたい」というのが主な目的でした。
 この数年毎年1作作っていたのはそういうわけなんですよね。

 で、今年の短編のテーマは「ドラマっぽいやつ」「男性バディ」「ミステリー」というドラマを意識した着想でした。
 私の好みとして「わかりやすさ」を好むことからもドラマよりもアニメなわけで、究極に言えば子ども向けのニュアンスを残した作品がドストライクに近いわけですよ。

 そういう意味では今回は今後自分は書かないだろうなという題材でもありました。
 こんなんミステリーじゃない!という声が届くかもと戦々恐々としていたんですが、幸いにもそんな声は届きませんでした。

 ミステリーを選んだとき、やはりイメージとして強いのは事件モノですよね。
 殺人事件とかの謎を追う感じで。最初はそこから安楽椅子探偵的な話を描こうとしていたんですが、私には難しいなと。
 友人にも相談しつつ、事件解決というところじゃなくて「謎の解明」に焦点を当てるという意味でのミステリーにしようかと思い至りました。

 そうして産まれたのが「死者の想い(謎)を辿る物語」だったわけです。
 謎を追ってるからミステリー!ということで許してください。

 あと、今回表紙はアニつく工房様に制作してただいたわけですが、これもまた色々悩みましてね。
 人物を入れるか背景だけにするか。
 ドラマっぽいというテーマで行くとキャラクターを前面に押し出した「ラノベ」っぽいものよりも一般文芸よりのものがいいかなっていう感じです。

 人物入れるなら、リアル調の絵柄になるわけですが……。
 SKIMAココナラにリアル調の人物画描ける人がとても少ない!

 需要的に仕方ない!アニメ調寄りの作風(特に少年少女)が多いんですよね。
 というのと、この物語は「亡くなった人物に想いを馳せる」物語なので、背景のみが良いかなって言うことで探したところアニつく工房様を見つけた次第でございます。

 作品を彩ってくださりありがとうございました!!
 ちなみに表紙に描かれた部屋は主人公和倉の妹の部屋のイメージです。

 あの日に時が止まっているかのようなひんやりとした印象を描いてもらいました。
 

 こちらが表紙デザイン前のもの。本当に素敵な表紙。
 
 また、この物語去年の小説「姫の神様」を読んでくださった方はご存じの通り、前作の数年後の物語だったりします。冒頭に出てきましたね。ふたり。
 今作の雰囲気を壊さないようにするために「魔法少女」という存在は匂わせないようにしました。
 ドラマっぽいということは大人っぽさを演出するわけですから、ファンタジー要素である魔法少女が出てきたら違うよなー。ということで。

 姫の神様と繋がっているということは、銀双環とも繋がっています。
 この数年後が銀双環です。姫廻ちゃんが高校生だから8年後ぐらい?(銀双環時点で姫廻ちゃんは24歳)

 初期案だと妹ちゃんは「あちらの世界」に転移した設定にするつもりでしたが、整合性がめんどくさくなってぼかしたままにしました。
 この物語は「死の真相を追う」のではなく「死ぬ前の行動の謎を追う」物語だったから蛇足かなってのもひとつの理由。

 和倉和希はああいう人間ですから8年後もボランティアに参加しているでしょうし、そうなると結月とも知り合いになっているでしょうというイメージ。

 あと、この話はドラマっぽくしたいとずっと行っていましたが、2万文字前後という小規模の話に収める都合上、大規模な仕掛けは出来ないと思っていて、なのでイメージとしてはドラマ第1話のイメージ。

 この物語の基本構造を伝えつつ、話の風呂敷を広げすぎないような感じで構成しました。
 ここから中村と和倉が協力しつつぶつかりつつ、大きな事件に巻き込まれるんでしょうね!

 時期的なものもあるのでお盆の時期にぴったりの内容になりました。
 短い話ですので、暇があればこれからでもお読みになっていただければ幸いです。

 何か良いところがあったなと思えば評価してもらえるとなお嬉しいです。

 次回作はどうするか迷い中です。
 今のところ前話した…話したっけ。
 希望のクレードルの再構築したタイトル未定の話です。小説でやるのかどうか……というところですが、どうしたものか。
 男性バディの次は女の子ふたり!ということで、近い印象はフリフラやワンエグみたいなああいう感じの世界がごちゃごちゃやってるけど、話自体はミクロでキャラに焦点当てて完結されるようなそんな曖昧な感じ。
 どうしたらいいか悩む。


 ここからは余談
 気づいた人がいるかはわかりませんが、この作品はドラマ「dele」の影響を受けて構想されています。ドラマはあまり見ていないし流行りのドラマも知らない私ですが、それでも好きなドラマは存在してます。
 それが「BORDER」と「dele」です。

 知らない人は見てみてね。山田孝之さんと菅田将暉さんのドラマだよ。
 どんな話かと言うと、依頼を受けて「死亡が確認されたらデータを消す」という仕事のお話です。
 指定された時間を超えて操作されなかったら、菅田将暉さん演じる真柴が依頼人のところまで行って死亡確認をする。その中で様々な真実を解き明かさなければならなくなったり、ということで人間ドラマが展開されます。

 面白いのでぜひ見てください。
 BORDERの方は刑事もので、頭を撃たれた男が一命をとりとめたものの事件の被害者(死者)が見えるようになり、真相から逆算して犯人を追い詰めたりまだ生きてる被害者を救ったりする物語です。
 それだけでも面白い視点だとは思うのですが、他にも
 その死者というのが被害者が基本なんですが、犯人が自決して「まだいるぞ」と被害者がまだ生きてどこかにいることを匂わせて来たり、数年前犯罪を犯したものの反省しても許してはもらえなかった人物がその人を恨む人たちによって殺さる事件が起きたり。

 その中でも、亡くなった人が記憶を失って真相を追ううちに仲良くなったりというエピソードもあるのですが、それもまた良い。
 善も悪も割り切れないそんな物語です。分類としてはダークヒーローになるんだろうか?

 「BORDER」も「dele」も超オススメなのでみんな観ようね。むふふ
 えっ、BORDERって10年以上前になるんですか
 

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