【感想】サイレント・ウィッチⅨ巻まで読みました

 モニモニモニモニ……。

 前回の記事でお話したサイレント・ウィッチ。
 26日に我慢できなくなり、最新刊まで購入し、昨日Ⅸ巻まで(Ⅳafter除く)読み終わりました。

 暇があれば読んで……3日で一応の完結まで。
 なんで?

 1年に1冊も小説読まなくなって久しい人間の小説の読み方じゃなくない?
 読むほど惹きこまれて先が読みたいとさせてくれた作品でした。

 タイトル入れているので、作者さんがこれを見つけるということもあるでしょうが、見つかるとモニカのごとく「ごめんなさいごめんなさい…」と小動物と化するので気づかないでください。
 気づいたら暖かい気持ちで許してください。

 読み終わった感想を一言で言うなら「懐かしい気持ちになった」でした。
 本作が古いと感じたとか、似ている作品を知っているみたいな話じゃありません。

 懐かしい、という語句は正しいわけではないのかもしれない。
 子ども時観たアニメが完結した感覚、のような寂しい気持ち。

 星空を眺めて夢を見ている時間のような感覚、とか詩的になってみたり。
 
 物語の構成がとても綺麗で、日常会話にすらその後に繋がる情報が紛れ込んでいることもあって終わりを見据えて構築されている印象を受けました。
 物語が入れ子構造になっており、小さなまとまりの連続で連ねられる話も大きな話の構成として繋がっている。

 様々な糸が絡み合い、一本の太い紐になるように話が進むほど纏まっていく物語。
 私は物語構成大好きマンなので、この構成の綺麗さに感嘆しました。

 本作との出会いは2,3日濃縮読書した影響で忘れてしまったんですが、ノンクレジットOPがきっかけだったと思います。
 曲も映像も綺麗で惹きこまれて気になってアニメを見始めました。

 心にブーストがかかったのがアニメ7話の悪役令嬢の回。
 殿下とイザベル様の静かなる怒りの描写、イザベル様の覚悟。その辺が刺さりまして、漫画に手を出し、我慢ならず書籍版にも手を出して今に至る……。

 どこにシーンが一番印象に残っているかと言われるとやはり外せないのがモニカ正体明かしのシーン。潜入のために身分も本名も隠して過ごす話の醍醐味。
 みな受け入れてくれるとわかっていてもこのドキドキ感。

 読者にとっては「受け入れてくれるか」のドキドキではない。
 しかし、この展開はドキドキをし、その感覚をモニカと共有する。 

 いいよね。権力的には主人公は周りより上にいるけど、身分隠している間はドジで小動物に見られて立場は下でいる。みたいな関係性が、正体を明かした途端ひっくり返る瞬間。
 そして、主人公は上下関係がひっくり返ることは望んではいない。「やだぁ……」

 いつ正体バレるのかと思っていたら、本当に満を持して生徒会他メンバー集めて自分から告げるというのは興奮を抑えられなかった。
 
 好きなキャラという話であれば、どうだろうね?
 特定の単体キャラが好き!っていうのがそんなになくて、言ってしまえば生徒会メンバーが好き!みたいな、箱推し的な?そんな感覚。

 作風的に女性向け的であるというか、キャラの描き方が清濁併せ呑むようなものになっており、嫌味なキャラも掘り下げて完全な悪としては描かれない。
 クロックフォード公爵ですら最後の最後で人らしい部分を見せてきました。

 バーニーとか顕著ですよね、最初は自分本位でモニカを下に見ているような描写から始まり、モニカと再会して協力関係になって、終盤には素直になれない世話焼き男になってました。

 キャラ関係と言えばモニカシリルと殿下が正直面白い。
 大きいところの展開の多さ的に言えばフェリクス殿下がモニカと良い感じになっていく……と思いきや、負けヒロインならぬ負けヒーロー感がもうⅢ巻の時点で漂って……。
 
 どこでそれを感じたのかと言われると、まあ読書会よね。
 自分たちの欲しくて買った本を我先に読むという。
 
 このふたりは恋仲というより良き友人枠になっていくんだろうなっていう。
 弟子……まで行くかは正直この時は確信なかった。

 学園祭あたりからもうシリモニシリモニしてきた……フフ……。
 モニカが求めたのは特別な相手じゃなく、日常の象徴だったわけですね。
 Ⅸ巻時点でそのシリルへの想いに自覚はあるのかどうか。

 モニカの「いつものシリル様だぁ……」の時めっちゃにへら顔がすごい思い浮かぶ。これすごい。こっちまでにへらとしちゃう。

 フェリクス殿下もその正体が元従者で元お兄ちゃんで、という設定を生かして最後には弟子という名の世話係になるってのは盲点でした。
 まあ彼のこれまでを考えるとそこが一番だよな。

 憧れの人に弟子入りして学びつつ、身の回りの世話をするっていう生活が一番幸せなんじゃないかな。
 殿下は最後の最後でしがらみをなくしてはっちゃけてる時がとても魅力的に見えた。

 今まで暗躍しすぎたのが悪い。

 セリフとかも状況と喋り方で大体誰が喋ってるのかわかるってのが上手いなあってのもちょっと感じてて、読んでいて誰が喋ってるのか迷ったという経験が思い出せないぐらいにはスルスルと飲み込めたように思います。

 設定アイデアの話で言えば、数学は得意ではないのでよくわからない側の人間なんですが、術式と数式を結び付けるアイデアはすごい盲点だったような気がします。
 
 原作読んでみると、アニメも最後まで観たいなあという気持ちにさせられる。
 最後まで観たい!やってくれ!

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