銀雪の涙に金色の毒が滴る

概要

ジャンル

百合、現代ファンタジー、因習もの

世界観

現代ファンタジー

身体から薬(滋養強壮)にもなる蜜が出る一族の少女。場所は乳房から。※母乳ではない
蜜は「女性が飲むと毒と化す」と信じられているが、これは男性たちが広めた迷信である。

閉鎖的な因習「銀狼会」

地域と密接に繋がった町内会的な集まりだが、宗教的な側面も持つ。
一族の少女を「銀雪巫女」として崇める一方で、システムとしてその身体(蜜)を搾取してい
る。
「家族は味方だが、システムには抗わない」宵乃の家族は儀式に反対しているが、宵乃
自身が「自分がやらねば地域が崩壊する」と責任を負ってしまっている状況。これにより彼女
の「気高さ」を強調される。

季節と舞台

物語は秋から冬(正月)にかけて展開のイメージ。新年を祈願するという発想から儀式は新年
迎える前から迎えた後がちょうどいい。学校内での聖域は「保健室」。医療行為(蜜の処理)
という名目のもと、カーテンの中で秘密を共有するかも?

あらすじ

 銀に見える白い髪の少女・白狼森宵乃は、閉鎖的な一族「銀狼会」の巫女として生きる運命を受け入れ、その境遇を「棺」と呼んでいた。彼女は体内に宿す「薬蜜」を処理するため、密かに搾乳機を使用していたが、その場面を体調を理由に欠席を繰り返していた麦琥珀陽耀に目撃される。
 金色の髪を持つ陽耀は、病弱な過去から「今を後悔しない」と奔放に生きる少女。彼女は宵乃の「秘密」を知っても穢れ扱いせず、よく話しかけるようになり交流を深める。周囲からの「(体質と男子からの評判により)淫ら」という心ない噂や視線に晒される宵乃にとって、陽耀の存在だけが唯一の救いとなっていく。
 冬が深まり、正月に行われる「祈願祭(儀式)」が近づくにつれ、宵乃は「棺(=一族で一生を終える覚悟)」に入る覚悟を固める。しかし儀式の翌日、持病が悪化した陽耀は「あなたの毒で死にたい」と懇願し、毒と信じられていた蜜を煽る。
 宵乃は愛する人を殺す覚悟で蜜を与えるが、陽耀は死ぬどころか回復する。「毒」は男たちの嘘(迷信)だったことが証明され、宵乃の閉ざされていた未来への想いが崩れ去る。雪解けの季節、二人は「棺」を捨て、手を取り合って自分たちのために生きる未来へと歩き出す。

キャラクター

白狼森宵乃【しらおいのもりよいの】

 閉鎖的な一族の巫女。銀雪を思わせる白髪を持ち、蜜を体内に宿している。儚げだが内に強い芯を秘め、一族の責任を一身に背負う自己犠牲の精神を持つ。
 一族の居場所を死に場所に決めて「棺」のようであると認識し、死んだように生きることを受け入れている。
 「嫌なら拒否してもいい」と言われても、地域のために逃げない気高さがある。彼女の纏う優しさは心の強さ故である。「触れがたい聖性」が、逆に周囲の背徳的な想像を掻き立てている。陽耀との出会いが今の立ち位置と向き合うきっかけとなる。

麦琥珀陽耀【むぎこはくよよ】

 活発、奔放なお嬢様。病弱だった過去から今を後悔しない生き方を貫く。不思議ちゃんに見えるが、実は誰よりも鋭く本質を見ている。病弱だった過去から「生きること」に貪欲。
 宵乃の秘密を知り、その孤独と諦めに心を動かされる。宵乃の強さに触れ、共にいることに幸福を感じていく。彼女が生を諦めて蜜を求めたことが「毒の迷信」という呪縛を打ち破るきっかけとなり、奇しくも宵乃を「棺」から連れ出す結果となった。
 宵乃の「棺」をこじ開ける(ある種の)王子様役。蜜(毒)を飲む行為は、もちろん性的な欲望ではなく、命がけの愛の証明として描かれる。※王子様系女子ではない。

 キャラクターデザイン・制服デザイン:宮々りのあ様

設定

銀狼会

 数百年の歴史を持つ集まり。宗教的な一面も持つが、実体としては地域と密接に繋がった町内会としての側面の方が強い。地域の行事や困りごと解決などを担っている。銀雪巫女の蜜を崇め、その血筋を存続させてきた。

儀式(祈願祭)

 人々の健康を願う神聖な儀式。内容は銀雪巫女が体内に宿す蜜を代表者の男性7名に振舞うものである。その蜜を飲んだものとその関係者たちは健康でいられるというもの。儀式としての神聖さを強調して描かれ、直接的な性的虐待としては描かれない。裏ではこの儀式を取りやめるかどうかの議論が内々で行われている。そして宵乃を最後に蜂蜜で代用と言う形で行われることになる。

銀雪巫女

 由来はその銀にも見えるほど白い髪から。「銀雪の少女」とも呼ばれることもある。彼女らの血筋は全員【体内に薬にもなる蜜】を宿している。ゆえに彼女らは銀狼会にとってなくてはならない存在として、その血筋を絶やさないために婿を招いて一族の存続を維持している。

雪解けの蜜(薬蜜)

 その蜜は銀雪の少女に宿る蜜。言ってしまえば滋養強壮の効果がある蜜。その謎は現代においても明かすことは叶わず、髪の色と関わりがあるのかすら謎なままである。「女性が飲むと毒」と言われているが、それは代表者に女性を入れたくない銀狼会の誰かが広めた迷信である。身体の調子によっては搾らないといけないため、宵乃は搾乳機を隠し持っているがそれがこの話のはじまりでもある。

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