銀双環ストーリー

  クロノトリガーやクロノクロスの動画や考察を眺めててて、やっぱり長い歴史が存在する物語が描きたいなと思いました。
 あるいは本来の歴史があり、何らかの要因で歴史が変化した話とか。

 そんな中でひとつ放置していた物語がありまして、それが銀狼の薬蜜の続編としてさわりだけ考えていた物語です。まあキャラを容赦なくひどい目に合わせるところから始めるし書く気もなかったわけですけど。

 書かなかった理由の一つにオチの定まらなさがありました。
 いわゆる話の結末、着地点を設定できなかったんです。

 銀狼の薬蜜はどこかで話したような、話してないような感じなんですけど、銀双環の舞巫女とつながりを持っています。銀双環の世界をA、銀狼の世界をBとしておきましょう。

 おおよそこんなイメージで重なる世界の物語として構想していました。
 銀双環におけるプリンセスの話は銀狼世界の話なわけですね。
 
 プリンセスが世界と一体になり、そこから精神が摩耗してA世界を食って自らを満たそうとした結果、A世界にも影響が出始めた。というのが今までの構想でした。
 さらにはプリンセスの飢餓により、B世界も荒れ果てていってます。戦が起きたり、災害が発生したり。

 そうなると銀狼の続編にあたる話は世界を救う話(=プリンセスを救う)になるわけです。
 銀双環の舞巫女もプリンセスを救おうとする話なわけで、着地点が同じか似たような場所になります。

 このシリーズは銀双環の舞巫女を中心として構成されているので、こちらを捻じ曲げるのは良くない。
 だからといって両方の話を繋げて描くのは、情報量として多くてとっちらかる。
 着地できないから銀狼続編は書かない。という考えで放置していました。今は長編無理だからの方が理由としては強いけども。

 それを解決するアイデアがクロノトリガーと私がやりたかった本来の歴史と変わることになった本編の歴史のはなしというものにありました。

 はい。はっきり言ってラヴォスです。
 クロノトリガーやってた人ならおわかりでしょう。SFCだから若い人だとわからない人も多いかな?

 わかりやすく言うと宇宙から飛来して、星を巣食い世界を滅ぼそうとした生命体です。
 ある事情により時空を転移してしまった主人公クロノたちがあらゆる時代を巡り、滅びの歴史を変えるというのがクロノトリガーです。

 そう、その世界に寄生する生き物を登場させ、それを発端として物語を動かす。
 そうすることで銀狼続編の着地地点と銀双環の着地地点をずらすことに成功したのです。

 銀狼続編の物語では世界を救う≒謎の生命体(寄生生物)を倒すという構図にするわけです。結果的にプリンセスは解放されるもののプリンセスは救われるという直接的な結末にはならないのです。

 モロクロノトリガーすぎるけど大丈夫か?
 アイデアレベルだから大丈夫……なはず!

 そうなると、A世界への侵攻はプリンセスによるものではなく、謎の生命体が飛来した衝撃あるいは寄生したことで生じた世界のズレが原因となり、上記の図にある円が重なった図のように表現ができるわけです。

 そのズレが時間と共に進んでいき、重なっていくと金環日食のように一つの輪になるのです。
 そう、銀双環というネーミングの由来となった金環日食のような形に繋がるのです。

 この辺綺麗につながったなーとか思って脳汁がすごかった。
 綺麗じゃない?綺麗でしょ?

 まあ細かいところは擦り合わせないと矛盾がやばそうな気配はしているけど、それはのちのち。

 さらにこう!
 本来の歴史を生み出すことになると描きたい話のイメージが出来るわけです。
 クロノトリガーやん!

 アイデアレベルで収まってくれればいいな……。本当に。
 冒頭でもお話しましたが、前々から長い歴史が存在する話(戦記ものや大河もの)と本来の歴史と歴史が変化した本編が存在する話というのは書きたいと思っていました。

 無職転生とか割とそれ。って感じ。

 それに加えて幼少期→少年少女→青年→大人みたいな主人公の半生を描いた系もやりたいんだよなぁ~~~
 やると長編すぎて扱いきれないな~~~~~~っ。

 っていう。

 やりたい放題する構想をやろうとしたら、たまたま埋めていたアイデアと合致する方法が浮かんでしまったので、話したくて仕方なかったというお話でした。

コメント

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